遺伝子組み換え作物
1. イントロダクション
2. 新しい種子の交配
3. 従来の品種改良の限界
4. 植物の病気を上手に利用
5. 望ましい遺伝子の探索
6. クラウンゴール菌とBt遺伝子の出合い
7. 遺伝的な障害
8. ウイルス抵抗性
9. 除草剤耐性
10. 遺伝子組み換え植物がもたらした問題
11. さまざまな可能性を求めて
12. クレジット
さまざまな可能性を求めて
 生物工学によって可能になるのは,害虫や雑草に抵抗性を持たせるだけではない。研究者たちは遺伝子を切り張りして,塩分や乾燥に強い作物を作ったり,おいしくて栄養価が高くなるような作物を作り出そうとしている。また,遺伝子組み換え植物を使って工業油やプラスチック,酵素,医薬品やワクチンなどを製造する道も探っている。これら「生物が作り出す資源」は,生分解性をもつという利点も期待できるからだ。

 多くの可能性があるので,遺伝子組み換え植物の数は飛躍的に増えていくだろう。1996年から97年のたった1年間だけでも,先進国の遺伝子組み換え作物の作付け面積は約20倍に増えた。

 ここで紹介したように,遺伝子組み換え種子を生み出したさまざまな発見は,直接関係のない基礎研究からもたらされたものだ。その基礎研究のほとんどは公的な研究助成を受けており,研究者は自分の発見がどう実用化されるのか予想もしていなかった。好奇心にあふれた研究者は,ただ自然の仕組みを知りたかっただけなのだ。
   
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原文はNASのBeyond Discoveryでご覧になれます。
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